Hello!My name is Johnny。

昨日の大ヒットドラマの聖地にぶらっと立ち寄ったら、改札を出てすぐのところに尋常じゃない大きさの人だかりが。あ、もしかして以前も見たアレかな?と思い覗き込むと、その輪の中心にはひょこひょこと踊っている小さな人影が。
ジョニーです。
紙っぺらのピエロの絵に、足のようにヒモがくっついたしょっぱい人形が、お兄さんの合図とともに飛んだり宙返りしたり寝ころんで起きあがったりしている。路上でただジョニーは何の支えもなく元気に動き回っているのです。
お兄さんはこれを1個¥1000で販売してました。一人の青年が買うと、みんなが一斉にサイフから出した千円札をにぎっています。
お兄さんは人形の上をまたいだり、踏みつけたりして上には何もないことをアピール。さらに増えるギャラリー。巧みな話術を披露しながらお金を受け取り、ほいほいとジョニー君達を観客に渡していきます。
しかしここには大きなタネがもちろんあるのですが、せっかくなのでシークレットということで。
かつてmen's6はこれを初めて見たとき「スゴイ技術を使っているんだろう」と100%信じていました。持ち合わせがあったら購入していたでしょう。
しかし見れば見るほど怪しい。そこでサイトを巡ってみると、なるほどと言える記述があるのを発見。あとは本物を目撃して確認するだけでした。
今日目撃した売り子のお兄さんの前に、食い入るようにして立ちつくす、赤ヒモがついた帽子をかぶったおじさんがひとり。「2個並べてもできるの?」「電池とかじゃないんだ。」などと話しかけるおじさん。よく見ると売り子のお兄さんと帽子が似ています。肩にはいかにもこの付近によく出没しそうな、まわりとよくとけ込む大きなかばんをさげていました。そして彼は右手を常にかばんと体の間にはさんでいます。
ジョニーの周りににはパウチされた「ジョニー1個¥1000」「手品・ジョニー」とかがかいてある紙を円形に配置してあって、暗にそこから先に来ないようになっています。よくできています。
このおじさん、もしや。と思い、目を細めてかばんの付近を見ると、かばんとジョニーの間にキラキラと細ーい糸が・・・。
これだけ大きなかばんを肩から下げてぼーっとしている人が普通にたむろしていそうな街といったら、やっぱりこの街っていうことになってしまうんですね。
休みの日にこの人だかりができていたら、この見事な話術・操作技術を堪能してください。その見物料としての¥1000は、ちょっと高いかな。でもいいもの見せていただきました。