その胸に何かがあるならば

唐突ですが、理系な話です。


物理的に、今20km/hで直線移動しているモノの速度を30km/hに上げることや、1?の空気が入った風船の大きさを倍にする、15℃の水を95℃のお湯にするといった変化を目にすると、それは日常的過ぎて当たり前のことに感じてしまう。
でも、物体がそこに無ければ、そういった変化を確認する術がない。
ゼロを何倍にしてもゼロ。
たった僅かでも「何か」があればそれを幾らでも何倍にすることはできるけれども、「0」はどんなことがあっても目に見えないまま大きくすることは不可能。
近似値的や見かけ上ゼロに近くても、全くの“無”でない限りそこに必ず存在していると自分は確信している。


灯火を消したらそれで終わり。


前がどっちか分かっているならば、それはゼロじゃないから。