「いいプレー」とは

藤本さんや吉澤さんがコメントする度に発する「いいプレー」。
彼女たちが今ガッタスにいて求めていることは、目先の勝利だけでなくもっと先にあるものなのかもしれません。そして昨日は納得できないプレーも多々あったそうです。
どこを具体的に指し示すのかは分かりません。ピッチレベル、ベンチサイドからでも見方は変わると思います。
自分はスタンドにいたので、スタンド目線でしか伺い知ることができません。

  • 藤本さんのオープニングゴールは、彼女的にはラッキーだったでしょうし、チームの連帯感によって発生したものとは思っていないでしょう。彼女は5月によく観られた左足のキックを封印していましたから、勝ちに徹する展開を望んだのかも知れません。
  • 今回最も良かった選手といえば、柴田さんでしょう。これまでの動きの重さが取れ、前進するキモチがハッキリとボールに乗っていました。キックの精度もかなり高かったです。しかしかなり熱中していたのか、間接フリーキックのキックインを直接ゴールに入れてしまうということもやってしまいました。
  • 是永さんは得点できた試合では相手が止められない状態でした。反面adi戦ではガッチリブロックされ、思うように動けなかったのが痛かったです。強いて言えば他の4人(紺野さんを含む)が、彼女へのマークのきつさを逆手に取ったプレーをし、彼女へパスするでなくドリブルで突破する等の選択肢を増やすべきでした。ケガをした彼女を後半終了まで引っ張ったのも疑問です。
  • 石川さんは練習不足が顕著でした。ここぞという時少し頼りなかったのが残念です。
  • 里田さんの動きはぎこちなかったですが、コーチング(声を出す)はやはり健在でした。いないと困りますがスタメンに出れない状況を考えるとムリをしていたのでしょうか。
  • 吉澤さんは悪いクセとも言えるキックミスが少なかったのですが、あまり目立つことが無かったです。彼女はそれくらいが丁度いい選手だと自分は思います。
  • 武藤さんのケガはおそらく打撲だと思います。明後日までに痛みが引くかどうか、プレーに影響が無いか心配です。あと彼女はレフティーであるのに右で蹴ることが多かったです。勿体ない。それと彼女自身も先輩達にコーチングできるともっといいと思いますね。彼女を生かすことが今後のガッタスのカギになることは言うまでもないことですから。
  • 紺野さんは…心配です。試合展開を冷静に読み瞬時に判断することがあまりできていません。試合カンが戻りきっていない感じがします。追い込まれてからのチカラが発揮できていません。ただ、ガストステージでも有効だったロングスローができることが、唯一の救いです。一気に相手ペナルティエリアまで攻め込めますからね。
  • で、最も気になるのがベンチワーク。選手起用や交代、コーチングなど、かなり後手後手な印象があります。先発は今日の動きのいい人を使い、交代する時は一気に調子のイマイチな人達をピッチに上げてしまう。流れがガラッと変わってしまうんですよね。
  • あとadi戦の最終局で、ガッタスコーナーキックを得たのですが、紺野さんが自陣から全く動きませんでした。ここまで0-1でリードされているが、得点すれば同点で優勝になれる。ならばFPを一人増やし相手のマークを外させればかなり有利な展開に持ち込めるはずです。しかし選手もベンチも紺野さんもパワープレーを選択しません。いくら紺野さんがFPの練習をしていないにしろ、相手へのプレッシャーはかなりのものだったはずですし、会場のボルテージも上がり「絶対に優勝してやる」のキモチが強まります。失点しても同じ結果ならば、賭けに出る(しかもかなり有利な)必要があったのではないでしょうか。思わず自分はコーナーキックを蹴る前「こんこん上がってー!!!!!」と叫んだのですが…。冷静さをベンチが持っていればもっと有利に試合を運べたはずなのに。北澤スーパーバイザーや古庄GKコーチがいればどうなっていたのでしょうか。