躊躇

スルリと手のひらから逃げていった優勝のタイトルを追い求めて3日後。
あの時の絶好のコンディションとも言えた曇天はカゲもカタチも無く、朝から臨海部を焦がし続けていました。
対戦相手がどうなるのか気が気でなかった自分は、会場1時間前から直射日光と戦っていました。日焼け止めを首筋に塗りたくり、絶対にへこたれないキモチが熱波に勝っているような気まで。


これから夕方まで戦闘モードのGatasに負けたくなかったのかも。


東門に飛び込み真っ先にエントリーの掲示板に。
…???
見慣れない文字、そして「スポーツトレーナー」が自分に感じさせる悪寒。
それが現実になるまでには1時間半経過しないとわかりませんでした。