第5試合 紺野あさ美(その1)

ガッタスとmen's6を繋ぐ上で、最もキーパーソンと言える人が紺野あさ美さんです。
彼女とガッタスとの関係で取り上げたい所は、プレーであったり起用法とか練習風景…などなど山ほどありますが、やはり卒業→復帰というプロセスは外せません。
20080131075512 紺野あさ美 背番号12


アイドル歌手として活動していた紺野さん。
しかし2006年、彼女が以前からその胸に抱き続けていた“夢”を叶えるため、芸能界を引退し大学への進学を目指します。
当然の如く、芸能人チームとして存在していたガッタスをも、卒業という道を歩まなければならないという運命を受け入れて。
周りの意見をよく聞き、その中で行動をすることをこれまでしてきたコトが多い紺野さん。しかし、ガッタスでキーパーという役割を与えられ、それだけではいけないことに気付きます。
コートの最後方からメンバーやゲーム展開を見ることができる立場上、自分が味方に指示を出さないといけません。自分のミスはそのままチームの敗戦に繋がることから、プレッシャーとの格闘を余儀なくされていたのです。


でもコートにいた彼女は逃げなかった。
手を使える特権があるキーパーにおいて、手首にケガをしても彼女は平静を装い、大好きな仲間と戦えることをココロの底から楽しんでいたんですから。


だから彼女がチームの去り際に発した言葉
「ひょっこり戻ってくるかもしれませんね♪」
この言葉を、何人の人が信じていたでしょうか。
おそらく、チームメイトは全員信じて疑わなかったでしょう。
…そして、私も。
はてなリング紺野あさ美リング」は、そんなキモチから生まれたものです。

紺野あさ美リング 紺野あさ美リング
(発足当初、このリングは“その日を待ちわびて”という名称でした)

彼女が自分で自分の道を決め、責任を持って歩んで行くというキモチは、間違いなくガッタスそしてフットサルをしていたからこそ、彼女に自信をつけさせたと私は信じています。


そして
彼女はガッタスでフットサルが出来る!という喜びのもと、卒業から1年後に、しっかり大学生となってピッチ上に笑顔で帰ってきました。
お台場にて吉澤ひとみキャプテンが、復帰してきた紺野さんを紹介する時の嬉しそうな笑顔が、今でも私のまぶたに焼きつけてあります。


(つづけ)